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太陽神の牛
オデュッセイア 12.260–402オデュッセイア
乗組員たちの最後の過ち。名指しで二度も警告され、逆風によって1ヶ月間足止めされて飢えに苦しむ中、彼らは船長が眠っている間に太陽神の不死の牛を殺してしまう。
詩中での描写
テイレシアスとキルケはともにトゥリナキアの名を挙げ、同じことを告げる。牛に手を触れなければ無事に帰郷できるかもしれないが、危害を加えれば船を失うことになる、と。風のせいで1ヶ月間足止めされ、食料が尽きると、エウリュロコスは飢え死にするくらいなら他の死に方のほうがましだと主張する。
剥ぎ取られた皮が蠢き、串に刺された肉がうめき声を上げる。6日後、彼らは出航するが、ゼウスは雷霆で船を打ち砕く。オデュッセウスだけが生き残り、竜骨にしがみついてオギュギア島にたどり着く。
このアトラスにおける重要性
これは乗組員たちの最期であり、この詩の中で最も場所を特定しがたい2つの場所へ至る前の最後の寄港地である。その場所の特定は、単一の名前のみに依存している。
対立する説
- 推測
トゥリナクリアの名を介したシチリア島
提案者: Ancient identification via the name Trinacria · 古代
言語学的には妥当であるが、このエピソードに関する証拠はない。太陽神の牛の島は、それがどこにあるかではなく、そこで何が起こるかによって定義されている。
スリナキア- 一次テキストThucydides, History of the Peloponnesian War 6.2
- 一次テキストStrabo, Geography 6.2
論争点
トゥリナキア(Thrinacia)とトゥリナクリア(Trinacria)が同じ言葉であるかどうか、そして禁忌によって定義される島をそもそも特定できるのかどうか。
問い
- トゥリナキアはどこにありますか?
- 古代の伝承では、トゥリナクリアという名に基づき、ここをシチリア島と同一視している。本アトラスでは、これを12段階中6の『推測の域を出ない(speculative)』ものとして記録している。
- これは乗組員たちの責任ですか?
- 詩の中では、彼らが名指しで警告されていたにもかかわらずそれを実行したことが明記されており、冒頭でも彼らが『自らの愚行によって』命を落としたと述べられている。また、彼らが飢えに苦しんでいたことも明記されている。
史料・文献
- 一次テキストHomer, Odyssey (trans. A. T. Murray, Loeb, 1919)
- 一次テキストThucydides, History of the Peloponnesian War 6.2
- 一次テキストStrabo, Geography 6.2