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イスマロスにおけるキコネス人
オデュッセイア 9.39–61オデュッセイア
『オデュッセイア』における、ありふれた歴史の最後の断片。オデュッセウスはトロイアを離れ、トラキアの町を略奪し、反撃によって72人の部下を失う。そして、その後は風に翻弄されることになる。
詩中での描写
襲撃はまさに常套手段通りに進む。町は陥落し、略奪品は『誰もが平等な分け前を得られるように』分配され、オデュッセウスは乗組員に立ち去るよう命じる。しかし彼らは浜辺に留まって酒を飲む。夜明けに内陸のキコネス人が戦車を率いて到着し、各船から6人ずつが命を落とす。
後に重要となる、持ち出された唯一のものは、略奪の際に命を救われたアポロンの神官マロンから贈られたワインである。これこそが、キュクロプスを眠らせる薬となる。
このアトラスにおける重要性
これは、地図に描くことができる『オデュッセイア』の境界である。イスマロスより前の出来事はすべて確信を持ってプロットできるが、マレア岬を過ぎると、ほぼ何もプロットできなくなる。
対立する説
- 妥当
マロニアのトラキア沿岸
提案者: Ancient identification of the Ciconian territory · 古代
実在の領土に実在した人々であり、その名は尾根に残っている。このエピソードはありふれた略奪として読めるため、特定が比較的強力なものとなっている。
イスマロス- 考古学Maroneia and the Ismaros ridge, Thrace — the standard location of the Ciconian territory
- 一次テキストHerodotus, Histories 7.108-110 — the Thracian coast
論争点
この襲撃が実際のエーゲ海沿岸の戦争の記憶を留めているのかどうか、そしてワインの描写がトラキアでの生産に関する知識をどの程度反映しているのか。
問い
- イスマロスはどこにありますか?
- 現代のマロニアに近いトラキア沿岸にあり、そこには今もその名を冠した尾根が存在する。本アトラスでは、この場所を『妥当(plausible)』に分類している。地域については合意されているが、特定の町は発掘されていない。
- なぜこのエピソードが重要なのですか?
- 漂流が始まる前に、位置を擁護できる最後の場所だからである。これは、本アトラスの確信度が低下する境界点を示している。
史料・文献
- 一次テキストHomer, Odyssey (trans. A. T. Murray, Loeb, 1919)
- 考古学Maroneia and the Ismaros ridge, Thrace — the standard location of the Ciconian territory
- 一次テキストHerodotus, Histories 7.108-110 — the Thracian coast